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フィリピンでは経済成長に伴い官民の両面からの電力消費が増加したため、都市部においては積極的に電力インフラへの設備投資を行いある程度の安定的に電力を供給することが可能となったが、都市部以外においては十分な電力インフラの構築が出来ていない状況である。そのため日本政府は、ルソン島北部のイフガオ州アシプロにおいて、無償資金協力事業「イフガオ州小水力発電計画」として水力発電整備の支援を実施し、この竣工式を7月9日に実施したことを発表した。
イフガオ州には豊富な水資源に加え、落差の大きい地形が多く存在しており、水力発電には最適な地形であったため、国内有数の小水力発電の候補として以前から注目されていた。また、フィリピンではエネルギー源多様化を目指している事もあり、水力発電の開発を進めることは急務となっていた。
今回の無償資金協力事業では、総額9億2,200万円の支援が実施され、820kW程度の小水力発電所が整備された。整備には日本企業の優れた技術を持つ会社の技術・製品などが供与された。竣工式には、日本側からはJICAの所長および書記官などが参加し、フィリピン側からはハバウェル・イフガオ州知事・マルコス・エネルギー省の関係者などが参加した。

(日本企業により供与した発電機)
今回の支援が実施されたイフガオ州では、1995年に認定されたフィリピンの世界遺産の「コルディエラの棚田」が存在している。しかし近年では、若者の農業離れや土砂崩壊などの理由により、棚田の減少に悩まされていた。そのため、今回の水力発電で得られた収入の一部は、棚田保全基金(Rice Terraces Conservation Fund)へ充てられる予定である。

(コルディエラの棚田)
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