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海上保安庁は、東南アジア周辺海域における海賊対策のため、巡視船「みずほ」をマレーシアに派遣し、マレーシア海上法令執行庁(MMEA)と海賊対処にかかる連携訓練を6月25日に実施したことを発表した。
訓練が実施された場所は、マレーシアのポートクラン沖となる。参加した勢力は、海上保安庁の巡視船「みずほ」(第四管区海上保安本部 名古屋海上保安部所属)、マレーシア海上法令執行庁(MMEA)の巡視船「KM BANGGI」となる。
実施された訓練(想定)は、【MMEA巡視船「KM BANGGI」が「ポートクラン沖20海里付近海域において、商船が海賊被害に遭った」との情報を入手】、【MMEA巡視船「KM BANGGI」は海上保安庁巡視船みずほへ同情報を共有】、【海上保安庁巡視船「みずほ」及びMMEA巡視船「KM BANGGI」は連携して海賊容疑船を発見・停船措置を実施する訓練を実施】、【その後MMEAの制圧部隊が商船へ移乗し海賊を制圧】となる。
訓練を実施した結果、海上保安庁とMMEA両機関は、海賊対処をテーマとした連携訓練を行うことにより、相互理解を深め、両機関の更なる能力の向上を図ることができた。
海上保安庁では、これらの取組を通じ、シーレーンの安全確保に向けた外国海上保安機関等との連携強化、外国海上保安機関への能力向上支援、及び東南アジアにおけるプレゼンスの向上を図り、法の支配に基づく自由で開かれた海洋秩序の維持・強化に貢献していく方針であると表明している。