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日立製作所は、ベトナム最大手の国営保険会社と日立、AI・医療ビッグデータを活用した、保険事業におけるイノベーション創出に向けた提携に合意したことを発表した。
日立製作所の見解によると、近年のベトナムでは、急速な経済発展や中間所得層の拡大に伴い、食事や運動といったライフスタイルの変化による、生活習慣病の増加が問題となっているとしている。所得や生活水準の向上により、質の高い医療サービスへのニーズが高まる一方、予防や早期治療の考え方が浸透しておらず、350万人を超えると言われる糖尿病患者のうち治療を受けている割合は約30%にとどまるなど、病気が重症化してから治療を始める人も多いと言われており、医療機関の人件費の上昇により、医療費の高額化が懸念されるなど、医療保険分野の市場規模は急速に拡大しているとしている。
そのため、日立製作所は、ベトナム最大手の国営保険会社である Bao Viet Insurance(バオベト・インシュランス)と、株式会社日立製作所、日立のベトナム現地法人である日立アジア(ベトナム)社の3社は、AIやビッグデータ解析などデジタル技術を活用し、ベトナムにおける健康意識の向上や疾病発症・重症化の予防に寄与する保険事業のイノベーション創出に向けて、提携することで合意した。
この提携に基づき、バオベト・インシュランスは、保険契約者向けに提供するアプリ「Bao Viet Direct」に、日立の医療ビッグデータ解析技術を導入し、手軽に生活習慣病の発症リスクを測定して健康指導を受けられる、健康増進に向けた新たな保険サービスの提供を、開始する。