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日本の国土交通省は、『日タイ物流政策対話』と『コールドチェーン物流ワークショップ』をWEB会議形式で開催した。
『日タイ物流政策対話』では、国土交通省からは、総合物流施策大綱の概要等を紹介し、物流を取り巻く環境変化や対策等を説明した。タイ運輸省からは、物流インフラの20か年開発計画や、高速道路や鉄道、港湾等の物流インフラの整備状況及び計画等の説明があった。
『日タイコールドチェーン物流ワークショップ』では、タマサート大学のルット教授より、コールドチェーンの必要性や管理方法、コールドチェーンの需要拡大見込みの背景や、関連規格の重要性等について説明があり、特にインフラ整備と人材育成及び確保の重要性が強調されたほか、タイにおける物流全般の規制及び法律には、多くの省庁が関係しており、各省庁が連携して検討を進めていく必要があるが、政府だけではなく民間事業者や団体から政府に対して意見を行うことが必要であるとの認識が示された。国土交通省からは、コールドチェーン物流政策や標準化の意義、関連規格の概要、タイ国内における実証輸送結果等について紹介するとともに、日本提案によりISOに設置された技術委員会TC315(コールドチェーン物流)において、JSA-S1004をベースとした国際規格の発行に向けた議論の状況について紹介した。