日タイ技術協力会議、ミャンマー地震に関連での支援

日本の国土交通省は、「建設時の安全管理」や「地震後の安全点検」をテーマに日本の知見を共有するため、タイへの技術協力第3弾として、日タイ技術協力会議を6月10日に開催したことを発表した。

国土交通省では、3月28日にミャンマーで発生した地震に関連して、タイへの支援として、4月3日に道路分野の専門家派遣、4月10日に技術協力ワークショップを実施しており、今回は支援の第3弾として、6月10日に日タイ技術協力会議を開催することとなった。

この会議が実施された場所は、タイ バンコク 高速道路公社内会議室となる。主な出席者は、日本側は国土交通省の総合政策局海外プロジェクト推進課、道路局企画課国際室、大臣官房技術調査課、外務省の在タイ日本大使館の公使、国立研究開発法人の土木研究所の耐震研究監、JICAの社会基盤部、タイ事務所、首都高速道路株式会社の執行役員などの約30名となる。タイ側は、運輸省の次官、主席監察官、関係部局技術者などの約100名となる。

当日の技術協力会議のプログラムは、「開会挨拶」「タイ運輸省による建設安全監査委員会の取組の紹介」「建設時の安全管理の紹介」「地震後の安全点検の紹介」「閉会挨拶」となった。

「開会挨拶」では、それぞれより、本ワークショップ開催に至る経緯に触れつつ、開催に対する感謝と期待の旨が述べられた。

「タイ運輸省による建設安全監査委員会の取組の紹介」では、タイ運輸省が統括する主要道路工事において実施されている『建設安全監査委員会』による安全管理の取組の紹介がされた。

「建設時の安全管理の紹介」では、工事監視官、首都高速道路株式会社課長、タイアサヌマ社長より、発注者視点での建設中の安全管理の考え方や手法、受注者視点での現場における具体的な安全管理の技術や取組などを紹介し、意見交換を実施した。

「地震後の安全点検の紹介」では、JICA課長、土木研究所耐震研究監、首都高速道路株式会社課長および課長代理、ショーボンド部長、タイアサヌマ社長より、地震後の点検や対応方法、日本の補修や補強技術などを紹介し、意見交換を実施した。