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日本政府は、タイのナコンシータマラート県のワットバーントゥワット学校における校舎建設を支援するため、3,810,000 バーツの無償資金協力を実施することを決定した。
タイのナコンシータマラート県のワットバーントゥワット学校は、タイ湾に繋がるパークパナン川支流の半海水運河が流れる平野部に位置するため、モンスーン期には浸水被害を受けやすく、2階建て校舎2棟は、老朽化および浸水(海水)による損傷が激しくなっており、財源不足により代替施設の確保ができない状況にあった。このため、現状では特別教室(図書室、科学室、音楽室、美術室)がなく、食堂も隣接の寺院敷地内テントを借りて外で食事を取らざるを得ず、適切な教育環境の下で十分な教育が提供できていない状態にあり、教室備品も老朽化で破損が激しく、新たに整備する必要があった。ワールドビジョン・タイランドでは、同校へのチャイルドスポンサーシップ等の支援活動を通して本件支援に取り組もうとしているが、予算捻出が困難な状況にあった。
そのため、日本政府は、「ナコンシータマラート県ワットバーントゥワット学校における校舎建設計画」に対して、総額3,810,000 バーツの無償資金協力を実施することを決定した。この支援は、使用停止・撤去の評価を受けた校舎の代替施設として、高床式2階建て校舎1棟(1階:アクティビティスペース、2階:教室4部屋)を建設するものとなる。その結果、特別教室(図書室、科学室、音楽室、美術室)での授業を回復し、安全で適切な教育環境を提供することが可能となる。