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日本政府は、タイのサムットプラーカーン県における障がい児の送迎環境の整備を支援するため、車いすリフト付き送迎車両1台を供与する。
タイのサムットプラーカーン県内に住む障がい者約30,000人のうち、移動に障がいがある者「移動障がい者」は約9,000人で30%を占めている。タイ政府はこの県に特殊教育センターを開設し、社会福祉制度によって移動補助具を整備しているが、ここで教育を受けている児童のうち重度の障がいを持つ児童は60人おり、24人は交通手段の問題から同センターに通えず在宅でのケアを受けていた。タイのアジア車いす交流センターは、パートナー団体のサムットプラーカーン県特殊教育センター内において車いすの調整や点検のために「車いすサービスセンター」を開設していたが、車いす及びその利用者をセンターまで搬送するための車両整備ができていなかったため、このままでは在宅ケアを受けている障がい児へのサポートができない状況となっていた。
そのため日本政府は、在宅でしかケアを受けられなった生徒がセンターに通学できるように、車いすリフト付き送迎車両1台を整備する、草の根・人間の安全保障無償資金協力「サムットプラーカーン県における障がい児のためのリフト付き送迎車両整備計画」を実施することを決定した。開催された引渡し式典には、サムットプラーカーン県の県知事、デンソー・タイランド株式会社の社長、在タイ日本国大使館の大使などの関係者が出席した。