福岡県八女市からのタイ向けかんきつ類の輸出が可能に

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日本の農林水産省は、タイ向けに日本産かんきつ類を輸出できる生産地域に、福岡県八女市の一部生産地域が追加された事を発表した。

日本からのタイ向け日本産かんきつ類の輸出に関しては、現地の富裕層をメインターゲットとして実施されていた。また、タイ側が求める植物検疫条件を満たす静岡県と三重県の一部生産地域からのみ輸出が可能となっており、三重県産が多数を占めていた。この現状を受けて、日本国内の生産者団体や行政等から更なる輸出拡大を図る要望が出されていたため、日タイ間の植物検疫協議が実施されていた。

この植物検疫協議が実施された結果、一部の生産地域が追加される事となった。対象植物は「うんしゅうみかん」「不知火」「清見」「なつみかん」「いよかん」「はっさく」「せとか」「天草」の生果実となる。検疫対象病害虫は「ミカンバエ」「Sweet Orange Scab(SOS)」などとなる。生産地域の指定は、「生産地域は3年間以上のトラップ調査等でミカンバエの発生がないことを確認の上、タイ側の視察を受け認可を受ける。」「指定生産地域内の生産園地は植物防疫所に事前に登録する。」ことが要求されている。なお、現在の指定生産地域は静岡県藤枝市、三重県熊野市・御浜町・紀宝町、福岡県八女市の一部の地域となる。

日タイ合同輸出検査も実施され、日タイ両国の植物防疫官による病害虫の付着がないことを確認する輸出検査が行われ、合格した場合に植物検疫証明書が発給される。なお、検査に先立ち、SOS に対する措置として選果時に選別した果実の病徴の確認・殺菌剤・防かび剤による薬剤処理を行う。輸出可能期間は、11月1日から3月31日までとなる。

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