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中国商務省は、鍾山商務相がフィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領と7日に会談を実施し、中国政府がフィリピンの鉄道整備等を支援する事で合意した事を発表した。
中国政府は、鍾山商務相が率いる代表団を6日から9日の日程でフィリピンに派遣している。この代表団は、中国政府とフィリピン政府が貿易・投資・インフラ整備等の分野における協力を進めるため、フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領やロペス貿易産業相等との会談を実施している。
ドゥテルテ大統領との会談では、鍾山商務相が「今回の訪問は、昨年の10月にドゥテルテ大統領と習近平国家主席が会談した際に合意した経済協力を進めるために実施したものとなります。フィリピンと中国は長い友好の歴史を持っており、ドゥテルテ大統領が昨年に中国に訪問してからは、両国関係は改善されつつあります。両国は適切に理解し合い、Win-Winな関係となるべく、相互協力を進めていくべきです。」との旨を述べた。ドゥテルテ大統領からは「商務相のフィリピン訪問は、両国間の貿易分野における協力を進めるものであり歓迎します。フィリピン政府側も経済協力には注視しています。」との旨が述べられた。
同日にはロペス貿易産業相等が参加する「中国・フィリピン経済貿易合同委員会」を開催し、両国はフィリピンの鉄道インフラ整備やダム整備等の事業を協力して進めていく事で合意した。中国政府からは「中国政府はフィリピンへの投資を行う中国企業を推奨しており、今後もフィリピンへの投資を継続していきます。また、今年のASEAN議長国を務めるフィリピン政府を全面的に支援していきます。」との旨の見解が述べられた。