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日本の海上自衛隊の海上幕僚監部は、フィリピン操縦士の操縦教育を開始する事を発表した。
今回の教育は、海上自衛隊練習機TC-90型航空機の運航を実施するために必要な知識及び操縦技量を習得させる事を目的としている。教育期間は、第1期養成として今年の11月28日から来年の3月24日までを予定している。教育を行う部隊は、海上自衛隊の徳島教育航空群の第202教育航空隊となる。教官は、2等海佐などの4名が担当する。
訓練を受けるフィリピンの人員は、海軍少佐の「ライアン テュマンダ(Ryan Tumanda)」、海軍少佐の「ジリル ヴィラコータ(Zyril Villacorta)」の計2名となる。教育内容と時間は、地上教育を約90時間、空中教育を約170時間(飛行前後の教示、飛行準備を含む)を予定している。
海上自衛隊では、同様の操縦教育を今回を含めて合計3回実施する予定である。来年11月までの1年間で計3回の訓練を実施する事で、6名のフィリピン人の操縦士を教育する予定である。
日本政府では、南シナ海問題で中国政府と争っているフィリピン政府を支援するために、TC-90を貸与するなどの支援を積極的に実施している。貸与した防衛装備を適切に運用して貰うためにも、今度も今回のようなソフト面からの支援も積極的に実施されていくとみられている。