日本人戦犯を恩赦したフィリピン元大統領の顕彰碑が建立

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画像提供:在日本フィリピン大使館
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日本の外務省は、太平洋戦争において刑務所に服役していた日本人戦犯105人を恩赦により解放したエルピディオ・キリノ・フィリピン共和国元大統領の功績を称える顕彰碑(けんしょうひ)の除幕式を18日に開催する事を発表した。

エルピディオ・キリノ元大統領は、大統領就任後の1953年6月に「私自身は妻と3人の子供や家族などを太平洋戦争において失っているが、日本政府のこれらの行為を許したい。なぜなら、将来的には友好国となるかもしれない日本とは過去の恨みを残したくなく、これらの憎しみは継承すべきではない。」との考えの元に、フィリピンのモンテンルパ刑務所に服役していた日本人戦犯105人を恩赦により解放し、日本への帰国を許していた。当時のフィリピンにおける日本への感情は悪かったが、この恩赦をきっかけとして1956年には日本・フィリピン国交正常化が行われる事となっている。

この大統領の行為を称える顕彰碑の除幕式が18日に実施される。顕彰碑の建立に賛同するとして、日本フィリピン友好議員連盟や日比経済委員会(全日本空輸、丸紅、三菱商事、日産自動車、大和ハウス工業、住友金属鉱山等)などが建立費用を寄付している。

また、エルピディオ・キリノ・フィリピン共和国元大統領と日本との関係に関するセミナーを、上智大学において17日に開催する事を在日本フィリピン大使館は発表している。

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