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フィリピン外務大臣に新しく着任する予定であるペルフェスト・ヤセイ氏は、南シナ海問題を争う中国政府とは経済協力を元とした解決を行う事を明言した。中国外務省は、このフィリピン新外務大臣の要請を承諾し、直接会談を行う事を発表した。
フィリピンでは、大統領選にロドリゴ・ドゥテルテ氏が当選した事に伴い、新しい外務大臣には証券取引委員長であったペルフェスト・ヤセイ氏(Perfecto Yasay,Jr.)が就任する予定である。このペルフェスト氏は地元メディアの取材に答える形で、南シナ海問題を解決するために中国政府との二国間協議を行う方針である事を明らかにした。ペルフェスト氏の発言によると、中国政府とは話し合いを通じて解決する他に手段はなく、そもそも旧政権においては中国政府との話し合いを何故中断していたのかが分からないとしている。また、この地域には大量の天然資源が埋蔵しているため中国政府との共同開発を行い、漁業に関しても中国政府と協定を結び解決していく方針としている。
中国外務省で開催された6月1日の定例記者会見の際に、記者からフィリピン新外務大臣の発言と要請に対する中国政府の方針を問われた際に、報道官は「中国政府は、この発言を歓迎します。両国は2国間のみの話し合いで、平和的かつ友好的に解決されるべきです。フィリピン新政府は、関連する国際法などに基づき、中国政府と友好的かつ健全に、両国がともに発展するための協力を行うべきです。」との旨の見解を述べた。