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フィリピンの中央銀行は、政策金利の翌日物借入金利を11回連続の4.00%に据え置くことを11日に発表した。短期特別預金口座(SDA)適用金利も据え置きの2.5%となった。
フィリピン中央銀行の発表によると、世界的には原油安が続き、為替の変動が激しく、中国をはじめとした新興国の経済状況も減速しているが、フィリピン国内では好調な経済状況が続き、個人消費も堅実に伸びており、物価も全体的には安定しているため、政策金利を据え置くことを決定した。また、世界経済が悪化した場合に備えて、余力を国内に蓄えるためにも、政策金利は変更しないこととなった。
しかしながら、世界的な経済不況が継続する場合には、海外で働くフィリピン人からフィリピン国内への送金額が減少することに繋がり、国内における個人消費が減少することに繋がる可能性があると、市場関係者達の間から声が挙がっている。そのためにも、政府はフィリピン国内の産業育成のための投資を加速すべしと市場関係者達は指摘している。