マレーシアで国際航路標識協会(IALA)の設立会合が開催

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画像提供:海上保安庁
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国際航路標識協会(IALA)の国際機関化に関する外交会合がマレーシアのクアラルンプールで2月25日から28日にかけて開催され、IALAを国際機関にする設立協定案が採択された。

IALAは、灯台等の航路標識に関する世界的な取組みを通じ、安全で効率的な船舶交通を向上させるため、昭和32年にフランスに設立された非政府機関であり、各国が異なる制度を採用していた海上の信号ともいえる航路標識の世界的な統一などに取り組んできた。日本では、IALAを通じて世界をリードする日本の海上無線通信技術を活用した航路標識の基準作りなどの世界の航路標識の発展のための活動を推進してきていた。

近年では、急速に進むデジタル情報通信技術を活用した新たな航路標識なども誕生しており、より実効力のある国際基準を作成する必要がでてきていた。そのためIALAを、非政府機関から国際海事機関や国際水路機関のような条約に基づく国際機関に移行することとなったため外交会合が開催されることとなった。

開催された会合には、62か国と3機関から関係者が参加した。日本からは外務省職員を団長として4名が参加した。この会合では、『国際航路標識機関設立協定文』『機関の言語に関する決議』『協定と署名の準備に関する決議』の文書が採択され、議事録となる最終議定書に各国が署名し、IALAが国際機関となることが決定した。IALAの目的は『安全で効率的な船舶運航の増進、航路標識の能力向上の促進等の目標達成のために、航路標識に係る規則、提供、維持、運営について政府と組織が協働』となる。国際航路標識協会の本部はフランスのサンジェルマン・アン・レーに設けられ、公用語はアラビア語・中国語・英語・フランス語・ロシア語・スペイン語となる。

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