インドネシアは6月18日からラマダン(断食月)のため観光客は注意が必要

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画像提供:インドネシア観光省(Masjid Baiturahman, Aceh, Sumatera)
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インドネシアは多民族国家であるが国民の多数がイスラム教徒(ムスリム)であるため、イスラム教徒が多数を占める地域では、イスラム教の儀式・義務が地域一体となり実施されている。この儀式・義務のひとつとしてイスラム教徒は、ラマダン(またはラマダーン)と呼ばれる断食月の期間においては、日の出から日没までのあいだにサウム(またはプアサ)として断食し、飲食を行わない義務が発生する。今年のラマダンは6月18日から実施される予定である。なお、ラマダン中のイスラム教徒は、日没後に食事を行い一日分の栄養を摂っている。

ラマダンの期間は、正式にはインドネシア宗教省から通知が行われるが、インドネシア政府・観光庁・宗教団体などの発表によると、今年度は6月18日頃から開始される見込みである。一ヶ月間に渡るラマダン明けには、レバランと呼ばれる断食明けの大祭が開催され、今年は7月17日(金)・18日(土)となる予定である。政府はレバラン前後の7月16日(木)・20日(月)・21日(火)を休暇奨励日としていることからも、この期間は休日をとり帰省する人達が飛行機・バス・船・電車などで故郷に向かうため、街中が混雑することが予想されている。

この期間は通常以上に混雑するため、すりや強盗などの犯罪も増加するため注意が必要な期間となる。この混雑に紛れて偽警察官などによる金銭要求が実施されることもあるが、本当の警察官からの正当な要求の場合もあるため、注意が必要である。本物の警察官からの正当な要求を拒む事により拘束される可能性があり、偽警察官の要求を拒むことにより強盗される可能性もあるため、相手の氏名や部署などの確認を行い、挑戦的な態度をとらない事が望まれる。また、この期間では一斉に消費者が消費行動にはしる関係上、例年では物価が上昇している。

外国人観光客などはラマダンに従う必要はないとされているが、周りのイスラム教徒達はラマダンを実施しているため、飲食を行う際には人目のつかない場所で行うことが望ましいとされている。ラマダン期間中はイスラム教徒への配慮が必要となる期間であるため、現地を訪れる際には注意したい。

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