斎藤元彦知事の兵庫県は、多様な性と人権、結婚の自由と同性婚、女性に対する暴力などをテーマとした男女共同参画セミナーを開催することが明らかになった。
兵庫県では、第29期となる男女共同参画セミナーを3回に分けて開催することとなった。
1回目は、9月18日に、神戸大学国際文化学研究科教授により、『多様な性と人権~差別のない社会のためのクィア理論~』が実施される。この回では、【「多様性が大切」と言われますが、私たちはジェンダーやセクシュアリティ・国籍・障害の有無などで人を区別しています。本セミナーでは、性の多様性を理解し、人権の普遍性にむすびつけ、差別のない社会をつくるためにできることを考えます。この鍵となる「クィア理論」という考え方も紹介します】が実施される。
2回目は、10月2日に、S&W国際法律事務所 シニアアソシエイトにより、『結婚の自由とパートナーシップの現在地~訴訟が明らかにしたジェンダー平等・不平等~』が実施される。この回では、【「法の下の平等」が保障された現在、結婚の自由はあるのでしょうか。同性婚に対する世論調査では、賛成が反対を上回っています。日本や世界の結婚に関する法制度の歴史や内容、婚姻制度とパートナーシップ制度の違いについて学び、「同性婚訴訟」がジェンダー平等な社会づくりに果たす意義についてお話しいただきます】が実施される。
3回目は、10月17日に、東北大学大学院文学研究科准教授により、『女性に対する暴力と地域社会の役割~性暴力やDVの基礎知識、被害者のトラウマケアを中心に~』が実施される。この回では、【「性暴力被害者」の90%以上は警察に行かないと言われています。性暴力とは被害者がそれを語った時、そこで何が起きたかを想像されてしまうことから、被害者はそうした関心を避けるために沈黙してしまうのです。加害と犯罪にまっすぐ向き合い、被害をうやむやにしない地域社会の役割についてお話いただきます】が実施される。