インドネシアのバリでニュピ祭が3月21日に開催

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画像提供:インドネシア観光省
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インドネシアのバリ島に住むヒンズー教の人々は、伝統的なサカ暦というカレンダーに基づいた生活を行っているため、サカ暦における新年を祝う祝祭のニュピ祭を毎年実施している。サカ暦は太陽暦と太陰暦を組み合わせた暦のため毎年日付は変わり、今年は3月21日に開催されることをインドネシア観光省は発表した。

ニュピ祭が実施される3月21日は、人々が断食と瞑想に専念するため、バリ島全体が緊急時以外の歩行者や車両の往来が禁止されているため、島全体が静寂に包まれることになる。全ての店舗の営業が禁止されており、空港も閉鎖され発着陸フライトも実施されない。パチャランと呼ばれる自警団が、島内でこの規則が守られているか警備を実施している。

今年のニュピの儀式は3月18日に行われるメラスティの儀式で始まる。この儀式は寺院の彫像等を清め、海から聖なる水を取るために海に近い寺院で行われる。ジャワにおいては、東ジャワのマラン南部沿岸のバレカンバンビーチ、そしてジョグジャカルタ特別州の美しいプランバナン寺院でも、同様の儀式が行われる。
ニュピ祭の前日の3月20日には、鳥や豚やアヒルなどを生贄として神にささげるための儀式も実施される。20日の日没となる午後5時頃からは、バリの人々が村の通りに松明を掲げ、クルクルと呼ばれる伝統的な竹楽器を力強く演奏しながら通り過ぎて行く。このパレードは、紙で作られた巨大な人形の山車「オゴオゴ」の行列が続く。この「オゴオゴ」は悪魔や悪霊をモチーフにしており、行列後にはオゴオゴを大火の中で燃やす儀式が行われる。

日本の外務省も「インドネシア(バリ島):ニュピ祭における注意喚起」という注意喚起を発表している。3月21日前後にバリ島への渡航・滞在を予定している人は、ホテル等の宿泊施設から外出が実質的に出来ないため、現地事情を十分に理解し、注意して行動することを呼び掛けている。

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