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ベトナムの中央銀行(ベトナム国家銀行)は、ベトナムの通貨のドンの基準レートの変更方法を、従来の数カ月固定レートから日々変更する方式に変更したことを1月3日に発表した。
ベトナムにおける従来のドンの為替レートの設定方法は、自国産業を保護することなどを目的として、国際的なエネルギー価格や為替市場などを把握した後に、為替レートを設定していた。しかしながら、為替市場が固定であることのデメリットがメリットを上回ったために、方針を変更することとなった。具体的なデメリットは、ベトナム市場が実態を反映していなかったこと、海外投資会社などによる投機目的によるドン買い・ドン売りの発生、などがあげられる。また、TPPにベトナムが参加することもあり、海外からは固定市場の変更を望む声も多数挙がっていた。
ベトナム政府が1月4日に発表した声明によると、今回のドンの為替レートを日々更新することとしたことにより、ベトナムの市場と世界市場がリアルタイムに直接つながり、ベトナム政府および海外金融機関などの全ての人にとって最適な方式となったと見解を明らかにしている。なお、この方式は1月4日から実施されている。