ベトナム政府は、立憲民主党の泉健太代表がベトナム訪問し、ヴオン・ディン・フエ国会議長と会談を実施したことを発表した。
ベトナム政府の発表によると、ヴオン・ディン・フエ議長は泉代表を歓迎するとともに、ベトナム政府は国家・党・省庁・地域間交流・人と人との交流など、あらゆるチャネルを通じて日本との関係を強化することを常に重視していると述べた。泉代表からは、ベトナムの発展を称賛するとともに、立憲民主党の優先方針は、日本にいるベトナム人を含む労働者のために安定した安全な環境を作ることであるとの旨を述べた。また、泉代表は、ベトナムが2030年までに近代的な産業基盤を持つ上位中所得途上国となり、2045年までに先進国・高所得国になるというベトナムの目標を引き続き支援することなどに協力していくという自身と党の姿勢を明らかにした。
なお、9月1日に立憲民主党で実施された定例記者会見の際に、記者から「ベトナム人が犯した犯罪が、新聞に載らない日がないぐらい多いです。日本にいるベトナム人のことで、その話はしましたか」との旨の質問が行われた。この質問に対して、泉代表は「犯罪目的で日本にきているかというと、そんなことはないわけで。ベトナム側から日本に来る人たちは、ほとんど、何とか仕事で身を立てていきたい人がほとんどです。そういう方々が、労働環境が過酷というなかで、逃げ出したりするケースが結構あったと思います。人によっては、多数ではないですが、割合では少数ではありますが、悪い方にいってしまうケースはあるわけですよね。これは、もう制度を変えていくということを含めて、日本自身が外国からの労働力に頼らないといけないわけですから。いかにして、日本で働いてもらって、喜んで働けて、生活できる環境を日本の国内でも作っていく、これは重要だと、よく、話もしました」との旨を述べた。