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日本の政策金融機関の一つである株式会社商工組合中央金庫(商工中金)は、ASEAN諸国への販売を強化する大裕鋼業株式会社を支援するため、大裕鋼業のベトナム現地法人への融資を行うことを発表した。
大裕鋼業株式会社は、コイルと呼ばれる巨大なトイレットペーパー状の鋼帯を加工する流通加工業者であり、西日本有数の規模を誇り、普通鋼や特殊鋼など様々な種類を取り扱い、販売先の小ロット短納期ニーズにもきめ細やかに対応している。この大裕鋼業では、2014年7月にベトナム現地法人を立ち上げ、拡大するベトナムのローカル企業の需要取り込み図ってきた。今回は、ベトナムやその他ASEAN地域の旺盛な鋼板需要の拡大を受け、現地法人での増加運転資金調達を計画した。
そのため商工中金は、大裕鋼業のベトナム現地法人「DAIYU STEEL VIETNAM CO.,LTD.」に対して、ASEAN諸国への販路拡大に必要な資金50万USドルを融資することを決定した。商工中金では、大裕鋼業のこの取組みがベトナムやその他ASEAN地域の発展に貢献すると考え、同地に進出した日系企業のビジネスマッチングや同国の投資規制などの情報提供も行っている。