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シンガポールの医療機関であるシングヘルス(SingHealth Polyclinics)は、シンガポールの約4割の人は平日に十分な睡眠がとれていない事を発表した。
シングヘルスの発表によると、2つのクリニックにおいて21歳から80歳の合計で350人の成人を対象とした調査を実施した結果、44%の人が平日に7時間未満の睡眠であった事が判明した。睡眠不足に陥る人は特にマレー系とインド系の人が多く、中国系の人は比較的長時間の睡眠をとっている傾向も判明した。睡眠不足に陥る理由も調査した結果、寝る前に寝室でのゲームのプレイやコンピュータや携帯端末を使用している事が大きく影響していた。また、学生の頃からの宿題や試験勉強を夜遅くまで行う習慣が大人になっても続いている事も、睡眠不足に陥る理由の一つではないかと分析している。
7時間未満の睡眠は、長期的に継続した場合には体の免疫機能低下や高血圧などを呼び起こす可能性があり、日常生活への支障もきたすために改善すべきであるとしている。
アメリカのミシガン大学が昨年の5月に発表した平均睡眠時間の調査では、調査対象となった100カ国以上の中でシンガポール人と日本人が最も眠っていない人種との結果が出ており、両国民の平均睡眠時間は7時間24分となっていた。