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フィリピン司法省は、麻薬撲滅活動の成果として中国人3名を含む10人の容疑者を逮捕するとともに、フィリピン国内で過去最大規模となる覚せい剤を押収した事を発表した。
フィリピン司法省のヴィタリアノ・アギレ(Vitaliano AGUIRRE)長官は記者会見にて、今回の事件で押収した覚醒剤(メタンフェタミン)は890キロであり、時価で約120億円程度になる事を発表した。今年に押収した量として最大であり、今までに押収した量としても過去最大級のものとなる。今回の摘発は、フィリピンから麻薬撲滅を行うためにロドリゴ・ドゥテルテ大統領が推し進めている活動の成果であるとしている。
今回の事件は、フィリピン国家捜査局が中国の組織が麻薬を製造し流通させているとの情報を入手したために、内密に捜査を進めていた。その後は、製造拠点と製造メンバーを把握したために、関連するマニラ首都圏のサンフアンにある施設等に一斉に立ち入り、麻薬類を全て押収するとともに関係者を逮捕した。逮捕したのは中国人3名とフィリピン人7名である。なお、現地メディアの報道では、今回の取り調べ対象となった施設には、中国政府が賃貸していたアパートも含まれていると報じられているが、詳細は現在調査中である。