フィリピンは南シナ海問題解決のため、多国間協議よりも二国間協議へ

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画像提供:フィリピン外務省
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フィリピンのロドリゴ・ロア・ドゥテルテ(Rodrigo Roa Duterte)大統領は、南シナ海問題を平和的かつ確実に解決するため、多国間協議よりも二国間協議に重点を置き、遅くても今年中には正式な協議を開始する方針である事を23日の記者会見の際に明らかにした。

実施された記者会見でロドリゴ大統領は、9月に実施されるASEAN首脳会談においては、中国政府を刺激しないためにオランダのハーグ仲裁裁判所の判決には触れない方針である事を述べた。しかしながら他国が取り上げた場合には議論には参加するとしている。

フィリピン元大統領のラモス氏が訪中した事に関しては、ラモス氏が場慣らしをした事により、中国政府とフィリピン政府の二国間協議が行えるだけの状況が整ってきたとしている。正式な二国間協議は、遅くとも今年中には開始する方針であるとしている。中国政府との話し合いにおいては、失敗する事がゆるされないため、下手に刺激するよりも時間をかけて平和的に話し合いを続けるべきであるとしている。

中国政府は、仲裁裁判所の判決を前提としない二国間協議を行うよう要請しており、フィリピン政府はこの呼びかけを拒否していた。しかしながら、フィリピン政府は多国間協議ではなく二国間協議において解決する方針となったため、仲裁裁判所の判決を前提としない方針に変更する可能性も出てきている。

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