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フィリピン政府は、アメリカのカーター国防長官がフィリピンに訪問し、アキノ大統領とマラカニアン宮殿で会談を実施したことを発表した。
カーター国防長官は記者会見で、アメリカ政府はフィリピン政府と海軍・空軍の両方が参加する共同軍事演習を行い、共同で南シナ海における共同パトロールも行うことを発表した。また、共同演習を実施した部隊の一部はフィリピンの基地に常駐し、今後も共同で軍事活動を行う方針であることも発表した。
アメリカ軍がフィリピンに常駐するのは、1992年にアメリカ軍が撤退した以降で初めての事となる。アメリカ軍が国内に常駐することは、一部の国民から反発があったが、南シナ海において不法な行為を行う中国政府の脅威を排除するために、これらの反発の声を押し切ってアメリカ軍を国内に常駐させることとなった。また、既にフィリピン国内の5基地をアメリカ軍が使用する協定を調印しているが、今後はこの協定も拡大されていく見込みである。
カーター国防長官は、インド政府とも4月12日の会談で防衛協力を強化する協定を締結していた。フィリピン政府とも同様の協定を締結したことにより、対中国包囲網が完成しつつある状況である。