このページの所要時間: 約 1分7秒
日本政府は、フィリピンのバンサモロ暫定自治政府の能力開発を支援するため、安定した保健医療サービスの提供体制の構築の支援と元女性兵士の社会復帰を図るための支援を実施するため、合計約3.8億円の無償資金協力を実施する。
安定した保健医療サービスの提供体制の構築の支援は、無償資金協力「離島地域の保健医療サービス強化のためのバンサモロ暫定自治政府の能力開発計画」として、供与額は2億3,164万3千円で実施される。この支援では、ミンダナオ島嶼部(バシラン州、スールー州、タウィタウィ州)で約6か所の診療所などに太陽光発電システムを導入することにより、安定した電力供給が可能となる。また、バンサモロ自治政府の電力の管理能力の強化を支援することで、安定した保健医療サービスの提供体制の構築に寄与することが期待される。
元女性兵士の社会復帰を図るための支援は、無償資金協力「元女性兵士の社会復帰等支援のためのバンサモロ暫定自治政府の能力開発計画」として、供与額は1億4,726万5千円で実施される。この支援では、約200名の元女性兵士の社会復帰を図るとともに、女性と子どもの権利拡大のための市民間対話の実施や安全な出産体制の構築等を支援することにより、ミンダナオにおける持続的な平和と開発に寄与することが期待されます。