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在フィリピン日本大使館は、日本政府が実施していたフィリピン現地の小学校の整備が完了したことにともない、引渡し式典を開催したことを発表した。
フィリピンのニューコレラ町にあるデル・ピラール小学校では、入学者が年々増加したことにともない深刻な教室不足に直面していた。児童は過密状態にある教室で学んでおり、老朽化の激しい危険な教室を使用せざるを得ない状態となっていた。そのため日本政府は、この状態を改善させるための支援を実施することを決定した。
この支援は、草の根・人間の安全保障無償資金協力「ダバオ・デル・ノルテ州ニューコレラ町デル・ピラール小学校における教室整備計画」として実施されたものである。この支援事業では、ミンダナオ和平支援案件「J-BIRD」の一環として77,991米ドル(約860万円)が供与され、新たに4教室と机・椅子などの教室設備が整備された。この事業を通じて、約650人の児童に対して安全で適切な教育環境を提供することができた。開催された引渡式には、日本大使館から二等書記官が、フィリピン側からは教育省ダバオ地域事務所長や、同省ダバオ・デル・ノルテ州事務所長、同小学校の教師と児童が参加した。