このページの所要時間: 約 1分1秒
在フィリピン日本大使館は、フィリピンで日本政府が実施していた保健所の整備が完了したことに伴い、引渡し式典が開催された事を発表した。
フィリピンのパラワン州コロン町の離島に位置するラハラ村とバヌアング・ダアーン村では、島に保健所がないため住民が基本的な医療サービスにアクセスできずに軽微な病傷が重症化する傾向がみられていた。また、出産施設もないために、多くの妊婦が出産時の母子へのリスクが極めて高い自宅出産を選択することを余儀なくされていた。そのため日本政府は、この問題を解決させるために保健所を整備する支援を実施する事を決定していた。
この支援は、草の根・人間の安全保障無償資金協力事業「パラワン州コロン町における保健所整備計画」として、約810万円が供与される形で実施された。この支援では、新たに授産施設をもつ保健所1棟と診察・治療器具類などの医療機器を供与した。この支援が実施されたことにより、両島合わせて2900名の離島住民らの医療サービスへのアクセスが恒常的に大きく改善される事となった。引渡式には、日本大使館からは二等書記官が出席し、フィリピン側からは町長や町役場職員や保健所職員等の人々が参加した。