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日本政府は、ラオス人民民主共和国の全土に埋没する不発弾の処理を支援するため、供与額5.4億円の無償資金協力を実施することを決定した。
ラオスは、ベトナム戦争中に激しい空爆を受け、約2億7,000万個のクラスター子弾を含む200万トン以上の爆弾が投下され、爆発しなかったものが未だに不発弾として残っている状況である。また、国民1人当たりに投下された爆弾のトン数は世界第1位であり、全土に埋没する不発弾の数は約8,000万個に及ぶと推定されている。不発弾は、人々に人的被害をもたらすだけではなく、建物を建て、開墾するために土地を利用する際には、事前に不発弾がないことを確認する必要があり、国内の農地拡大やインフラ用地の開発の阻害要因となっている。
そのため、日本政府は、この問題を解決させるための支援「不発弾処理関連機材の供与(無償資金協力)」を実施することを決定した。この支援では、ラオス政府に対して不発弾処理関連機材である灌木除去機、ピックアップトラック、金属探知機などを供与することにより、同国の安全で安定した不発弾除去の推進及び貧困地域における開発の阻害要因の削減を図るものとなる。