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日本の外務省は、2015年11月のASEAN首脳会議で採択された共同宣言「ASEAN 2025: Forging Ahead Together(共に前進する)」に対して、この共同宣言の方針に同意するとともに実現に協力していく方針であることを発表した。
「ASEAN 2025」では、アセアン地域における「保健医療の強化」や「海洋安全保障の強化」などが挙げられていた。日本政府では、アセアン地域における健康レベルの増進を図ることなどを目的とした「日ASEAN健康イニシアチブ」や、海における法の支配の三原則(国家は法に基づいて主張をなすべし、主張を通すために力や威圧を用いない、紛争解決には平和的収拾を徹底すべし)などを提唱していることもあり、ASEAN2025に協力していくこととなった。
海洋安全保障の強化に関する協力方法としては、定期的に開催しているASEAN地域フォーラム(ARF)の継続開催や、日本政府の国際協調主義に基づく「積極的平和主義」の立場から、ASEAN諸国の海洋保安・安全能力構築をシームレスに支援していく。また、健康分野における協力としては、保健ニーズの多様化や高齢化を考慮しつつ、栄養改善、感染症・非感染性疾患への対応を強化していく。