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ANAホールディングスグループはベトナム航空へ戦略的投資を実施するために、業務・資本提携に関する基本合意書を締結したことを発表した。
ベトナム政府は、国にとって重要な事業に関しては国営企業による事業運営を実施していたが、この国営企業が非効率的かつ不透明な経営を実施しており、ベトナム経済の成長にとっては悪影響を与えていると、国内外からの批判を受けていた。そのためベトナム政府は、TPPに参加することもあり、国営企業の民営化を進めており、このANAとベトナム航空の業務・資本提携は、この国営企業の民営化の一環として実施される。
ANAから発表された内容によると、ANAではアジアの中でもとりわけ成長ポテンシャルの高いCLMV(カンボジア(Cambodia)・ラオス(Laos)・ミャンマー(Myanmar)・ベトナム(Vietnam))の中心に位置するベトナムとの業務提携を実施することにより、アジア市場の航空需要を確実に取り組む狙いがある。ANAグループはベトナム航空の株式の約8.8%を約130億円(2兆4,310億ドン)で取得する。さらに、両社はアジアにおける戦略的な業務・資本提携を展開していくことで基本合意した。
ANAグループは、今回の提携を通じてベトナム航空へ取締役を派遣するなどの両社の間で広範な業務提携について検討を進めている。