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日本の防衛省は、小野寺五典防衛相とベトナムのゴ・スアン・リック国防相が24日に会談を行った事を発表した。
小野寺防衛相とリック国防相は、海洋安全保障と航行の自由を維持していき力による現状変更はあってはならないという認識を合意した。今後は防衛装備を含めた様々な協力関係を構築し、防衛当局の覚書を早期に署名していき、両国間の関係を強化していく事にも合意した。
防衛装備品に関する協力に関しては、詳細は現時点では協議している段階である。ベトナム側からは、能力構築支援という形で航空医学や日本の自衛隊病院の能力等について高い関心があるため、日本側は幅広い分野の能力構築支援に関する協力を進めていく予定である。
航行の自由と海洋安全保障に関しては、ベトナム側からは、国の大小に関わらずに国際法を順守するという事は重要な事であるという表明が行われ、日本側もこの考えに異存はないという回答をした。日本側は、従来からの主張である南シナ海と東シナ海における航行の自由を確保し、力による現状変更はあってはならないとの考えが述べられた。ベトナム側からは日本は特別なパートナーであるため、特に海軍間での交流を深め、カムラン湾への複数回の入港を認めるなどの協力を進めていきたいとの旨が述べられた。
北朝鮮問題に関しては、ベトナムも国際社会の取組みに応じて、ベトナムにいる北朝鮮の外交官を北朝鮮に戻すという対応も実施している事が述べられた。