愛知県は、大村秀章県知事がタイで現地政府高官やタイ企業等への訪問を実施し、エアポートセールス等を実施した事を発表した。
大村秀章県知事は、21日にタイ国際航空本社を訪問し、エアポートセールスを実施した。この訪問の際に知事と地元経済団体と中部国際空港会社からは、今年7月に実現したタイ国際航空による中部とバンコク線のダブルデイリー化のお礼を申し上げた。また、愛知県からタイへは多くの企業が進出しており、ビジネス需要が見込まれていることや、日本からタイ、タイから日本の双方向で多くの観光客が往来している事が説明された。タイ国際航空側からは、日本市場の中でも産業が発達している中部地域は重要な市場と考えており、中部とバンコク線に関しては、需要や機材繰りの様子をみながら、今後はトリプルデイリー化を含め更なる増便を考えていきたいと述べられた。その後は、日泰寺などタイ人ゆかりの場所や人気の観光地について意見交換が行われた。
21日の夜には、愛知県とタイとの経済交流会が開催された。この交流会には、タイ政府・現地企業・団体・県内進出企業・愛知県訪問団等が参加した。知事は冒頭挨拶で、中部とバンコク線の運航機材の大型化や増便などの更なる拡充を要請した事を紹介し、現在では約 450 社の愛知県企業がタイへ進出しており、タイと緊密な関係を築いている事を説明した。また、バンコク都と締結した覚書に基づいて、高校生の相互訪問などの友好交流や日泰寺を通じたタイとの歴史的なつながりに触れて、今後ともタイとの交流を一層進めていきたいとの考えを述べた。
22日は、知事はウッタマ工業大臣と会談した。大村知事からは、愛知県とタイ工業省との間で締結した覚書に基づいてセミナーとビジネスマッチング等での両地域間の更なる連携の促進と、愛知県企業のタイへの進出支援を行う「愛知県バンコク産業情報センター」に対しての法制度を含む様々な情報提供等についての支援を要請した。工業大臣からは、タイに対する日本企業の投資の三分の一が愛知県企業によるものであり、タイ経済にとって愛知県企業の活動は大変重要であるとの感謝の言葉が述べられた。