イギリスの教育誌タイムズ・ハイヤー・エデュケーションは、アジア地域における大学ランキングを発表し、1位にシンガポール国立大学が選ばれた。
このランキングは、論文の被引用回数、国際化レベル、教職員の質などの13からなる指数で評価しており、アジア地域と中東などを含めた大学を対象として順位をつけている。今年のランキングでは、シンガポールから1位にシンガポール国立大学、2位に南洋工科大学がランクインしており、シンガポールの教育レベルの高さを証明する事となった。中国では、2位に北京大学と5位に清華大学がランクインしていた。香港では、4位に香港大学、6位に香港科技大学、韓国では、8位に浦項工科大学、9位にソウル大学、10位に韓国科学技術院(KAIST)がそれぞれランクインしている。
日本勢は、昨年の首位であった東京大学は順位を下げ、7位に後退する事となった。京都大学は昨年の9位から11位に後退している。その他の大学も軒並み順位を下げている。タイムズ誌によると、日本の大学が順位を下げた理由として、国際化の流れに乗り遅れており、資金面からも他の大学と比べた場合に少なく、この状況が続く場合には更なる順位の下落が発生する可能性があるとしている。
【アジア地域における大学ランキング2016 トップ10】
1位 シンガポール国立大学(National University of Singapore)
2位 南洋工科大学(Nanyang Technological University)
2位 北京大学(Peking University)
4位 香港大学(University of Hong Kong)
5位 清華大学(Tsinghua University)
6位 香港科技大学(Hong Kong University of Science and Technology)
7位 東京大学(University of Tokyo)
8位 浦項工科大学(Pohang University of Science and Technology)
9位 ソウル大学(Seoul National University)
10位 韓国科学技術院(KAIST)(Korea Advanced Institute of Science and Technology (KAIST))