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日本政府が100%出資している株式会社国際協力銀行(JBIC)は、日本の大手国際総合物流企業である株式会社近鉄エクスプレスが、シンガポールの物流企業を買収するために必要な資金の一部を融資することを発表した。
近鉄エクスプレスは、航空貨物輸送サービスを中心としてグローバルに物流事業を展開しているが、北米・アジア地域における顧客の利便性の向上を図るこために、シンガポールに本拠地を置き北米・アジアを中心にグローバルに物流事業を展開している会社「APL Logistics Ltd」を買収することを決定した。この買収により、APL社が有する顧客基盤と、得意としている自動車産業・リテール産業等に対するロジスティクス・サービスの各種ノウハウを取り込む。
JBICの今回の融資は、日本企業の海外M&Aを支援する「海外展開支援融資ファシリティ」の一環として実施されており、三菱東京UFJ銀行との協調融資によりJBCI側が約540百万米ドルを融資している。JBICは、今後も日本の公的金融機関として日本企業による海外M&Aへの支援を行っていく方針であることを表明している。