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日本電気株式会社(NEC)は、シンガポールのマリーナベイ地区に蓄電システムを提供することを発表した。
今回のシステム提供は、NECと米国に本社を構えるNECエナジーソリューションズとシンガポールに本社を構えるNECアジアパシフィックが、シンガポールの大手電力会社SPグループの「Singapore District Cooling(SDC)」に出力400kW、容量400kWhの大型蓄電システム(GSS)を提供するものとなる。
この蓄電システムは、SDCが運用するマリーナベイ地区にある冷房設備向けに納入され、稼働を開始している。今回提供されたシステムでは、電池部の蓄電システムと出力変換システムおよびこれらをコントロールするソフトウェアで構成されるものとなる。今回の納入により、蓄電システムに蓄えた電力を最適なタイミングで利用することで、水を冷却するための電力需要の変動を緩和して、電力系統の安定性を維持することができる。
このプロジェクトは、NECとしてシンガポールで初めての蓄電システムのプロジェクトとなり、冷房設備が持つ高度な予測分析とインテリジェント制御アルゴリズムと連携する初のプロジェクトとなる。