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粘着技術や塗工技術などをベースとした製品の中間材料等を製造・販売する日東電工株式会社は、シンガポール初となる海水と貯水池の2種類を水源とする水処理プラント「Keppel Marina East Desalination Plant(KMEDP)」向けに逆浸透膜(RO膜)を受注した事を発表した。
シンガポールにおける水資源は、自国は国土が狭く保水力が極めて低いため、隣国のマレーシアからの輸入で大部分を対応してきた。そのためシンガポール政府は、水問題を最優先対応事項として対応しており、排水の再利用と海水の淡水化を積極的に進めていた。この取り組みの一環として、海水と貯水池の2種類を水源とするシンガポール初となる水処理プラント「KMEDP」が建設される事となった。
日東電工は、2000年より排水再利用の「NEWaterプロジェクト」に参画しており、水処理膜技術の提供を通じて、その礎をシンガポール公益事業庁と共に作ってきた事等から、今回の案件を受注する事が出来た。この「KMEDP」は、緑化された地下に建設されており、街中心部からも近いことから、水処理プラントの様子を見学できる「魅せる水処理プラント」としても注目されている。日東電工は、2020年の設備稼働開始予定にあわせ、2018年度に出荷を開始する計画である。