フィリピンは国内の米軍基地を拡大、トランプ新政権により対中で協力

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画像提供:フィリピン政府
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フィリピンのデルフィン・ロレンザーナ国防大臣(Delfin Lorenzana)は、ロドリゴ・ドゥテルテ大統領が国内にある米軍基地を拡大し兵舎・滑走路・倉庫を建設する予定がある事を26日に発表した。フィリピン政府は、今まではアメリカ政府との軍事関係を解消する方針であったために、大きな方針転換が図られる事となった。

ロレンザーナ国防大臣は、ドゥテルテ大統領は前任のアキノ大統領がアメリカ政府と締結したフィリピン国内のアメリカ軍基地を拡大させるという契約を尊重する方針であるため、来年までにアメリカ軍基地を拡大するための工事を行う方針である事を明らかにした。また、ドゥテルテ大統領が破棄すると明言していたアメリカ軍がフィリピン国内に駐留する事を認める協定「比米防衛協力強化協定(EDCA)」に関しては、方針を変更し今後も維持していく方針である事も明らかにした。

アメリカ政府は、トランプ新政権が誕生する事に伴い、フィリピン政府との友好関係を改善させるための施策を実施していた。先週には、アメリカ上院の軍事委員会を率いる上院議員のジョン・マケイン氏が、米軍とアジア太平洋地域の同盟国のために軍事資金を供与する提案等を実施しており、これらの提案が実を結んだ形となった。

ロドリゴ・ドゥテルテ大統領は、アメリカのオバマ前大統領がフィリピン国内の麻薬撲滅活動を強く批判し介入しようとしていたために、アメリカ軍との軍事関係を弱体化させる方針である事を度々述べていた。しかしながら、トランプ新政権ではフィリピン国内の麻薬撲滅活動には介入しない方針を示しており、中国へ強硬的な姿勢を見せているために、軍事関係を進めていく方針に変更する事となった。

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