フィリピン漁船によるスカボロー礁の漁再開は永遠のものとは限らない

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画像提供:中国外務省
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中国政府とフィリピン政府は南シナ海における領有権を争っているが、スカボロー礁(黄岩島)の周辺から中国の監視船が消えたことによりフィリピン漁船が漁を再開出来ていたが、この状況が今後も永久に続く保証が無い事を中国外務省は明らかにした。

フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領は中国に10月18日から21日の日程で訪問し、習近平国家主席などと会談を実施していた。その際にドゥテルテ大統領は、領有権問題は棚上げとしたとしても、スカボロー礁においてはフィリピン漁船が漁を行えるようにして欲しいとの要望を伝えていた。中国政府はこの要望を受け入れ、スカボロー礁周辺から中国の監視船を撤退させたため、フィリピン漁船の漁が再開出来ていた。

中国外務省で10月31日に実施された定例記者会見の際に記者から「スカボロー礁においてフィリピン漁船が漁を再開出来ているという報道があります。彼らは今後も永久にこの地域における漁を継続出来るのでしょうか?」との質問に対して外務省の報道官は、「この領域に関する主権は中国政府が引き続き持つものです。現時点ではドゥテルテ大統領からの要請を受けて、現時点では両国の友情のために適切な対応を実施しているだけです。」との見解を明らかにし、状況の変化によっては再びフィリピン漁船の漁が行えなくなる可能性がある事を示唆した。

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