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中国に訪問中のフィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領は、同盟国であるアメリカ政府に対して「お別れを言う時がきた(Time to say goodbye)」と滞在先の北京にて述べた。
ドゥテルテ大統領は中国に19日から22日の予定で訪問しており、19日は中国に在住しているフィリピン人コミュニティなどへの訪問や20日に予定している習近平国家主席との会談の事前調整などを実施していた。
ドゥテルテ大統領は「私達はアメリカにさよならを言う時がきました。アメリカとの長い同盟関係によって得るものはほとんどありませんでした。もう私はアメリカに訪問する事はないでしょう。オバマ大統領に私が侮辱されるだけですから。私が大統領に就任してからフィリピンの政策などに欧米が介入してきた事にうんざりしました。この様な状況になってしまったのは私達自身のせいではありません。フィリピンはこれから新しい方向に進みます。」との旨を述べた。
ドゥテルテ大統領はアメリカ政府との同盟を破棄する事を宣言しているが、フィリピンの国民の多数は現在もアメリカ支持が多数を占めており、中国支持は少ないのが現状である。ラモス元大統領も米政府との同盟を破棄する事には否定的な見解を表しており、今回のドゥテルテ大統領の発言を受けて、フィリピン国内の有識者達からは再び異論があがりそうである。