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フィリピンのドゥテルテ大統領は、2016年中にロシアと中国へ訪問し両国政府との連携を強化しアメリカに頼らない全方位外交を進めていく方針である事を発表した。また、中国に訪問した後に日本に訪問する予定である事も明らかにした。
ドゥテルテ大統領は26日に記者団に対して「フィリピン政府はアメリカ政府と断交するつもりはないが、中国政府やロシア政府との関係を強化し、今までの枠組みに囚われない新しい外交政策を試してみたい。中国とロシアの企業は、フィリピンに多額の投資を行う可能性もある。また、両国政府からも直接来るように要請を受けているため、行くべきであると考えている。アメリカ政府との関係が変わりつつある今は、全方位外交を行うべきではないのか。」との考えを明らかにした。
ドゥテルテ大統領のこの発言を受けて、アメリカ国務省の報道官マーク・トナー氏は定例会見にて「アメリカ政府は、今回の発言に関しては、事前の報告などは受けていません。アメリカ政府とフィリピン政府の関係は今まで通りに維持されるものであると考えています。」との旨の見解を述べた。