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フィリピン新大統領となるロドリゴ・ドゥテルテ氏は、腐敗した記者は殺されて当然であるとの見解を示したが、現大統領であるアキノ大統領は強く抗議する声明を発表した。
ロドリゴ氏は31日の記者会見の際に、首都マニラで記者が殺害される事件が発生した事に関しての対処方法を問われた際に、「腐敗した記者は殺されて当然である。記者だからといって、何をやっても許されるわけではない。不正な事を行った記者は殺されるべきであり、自業自得である。殺された記者に関しても、殺されても仕方の無い奴だった。」との見解を述べた。
現大統領であるベニグノ・アキノ大統領は、このロドリゴ氏の見解に強く反対するとともに抗議の声明を発表した。声明では「民主主義という土台で生活している我々にとっては、公平な情報を提供するジャーナリストは必要不可欠であり、彼らの権利は公平に守られるべきである。ロドリゴ氏の、腐敗した記者・ジャーナリストは殺されても問題がないという発言に私は強く抗議します。万が一記者が暴力行為などに晒された場合には、政府は行為を行った者を逮捕し処罰すべきであり、これは政府の義務です。」との旨を述べている。
また、アキノ大統領は地元メディアの取材などの際に「私の任期中に全ての人々に富が行きわたらなかったという事実はあったかもしれません。しかしながら、だからといって、聞こえの良い事だけを言う人を信じてはいけません。物事を短期的に考えて行動してはいけません。中長期的に物事を見ないとダメです。自分の事と目の前の事だけを考えていては、民主主義が後退してしまいます。」とロドリゴ氏が当選した事に対する批判を暗に行っていた。
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