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元フィリピン司法長官であるレイラ・デ・リマ氏は、中国人スパイとして、個人情報窃盗と移民法の重大な違反の疑いで停職中のタルラック州バンバン市のアリス・グオ市長に対し、令状なし逮捕を実施すべきとの見解を示した。
フィリピンでは、南シナ海領有権問題で中国と対立していることなどを背景として、捜査機関らが調査した結果、タルラック州バンバン市のアリス・グオ市長が自身の身元と国籍を虚偽している疑いなどがあった。そのため、アリス・グオ市長は5月31日から6か月の停職処分を受けていた。
その後、フィリピン国家捜査局は、アリス・グオ市長の指紋を確認したところ、2003年に入国した中国人の指紋と一致したことを確認した。この確認を受けて、元フィリピン司法長官であるレイラ・デ・リマ氏は、「バンバン市長のアリス・グオ氏は、本物のアリス・グオ氏ではなく、2003年にグオ・フア・ピン氏と名乗って中国から移民した児童であり、本物のアリス・グオ氏の身元を盗んだので、彼女に対する法的措置は、フィリピン移民局による令状なしの逮捕となります。また、この容疑者は、複数の刑事犯罪に対する裁判が終わるまで、移民局の強制送還施設に収容される可能性があります。有罪判決を受けた場合は、刑期を終えてから中国に強制送還されるべきであります」との旨を述べた。
また、「フィリピン司法省と関係機関は、中国人の犯罪団体に対処することに積極的な態度をとり、彼らの違法行為を止めるため、私たちの入管法を精力的に施行する必要があります。国家安全が危機にさらされている。我々の移民法は、中国の犯罪団体を起訴するのに十分です。それは、正直に、丁寧に使用し、実行する必要があるのみです」との旨も述べている。