フィリピン大統領が訪日、慰安婦問題は存在するが私的請求権は議題としない

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画像提供:フィリピン政府
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フィリピン外務省は、フェルディナンド・マルコス・フィリピン共和国大統領が2月8日から12日までの日程で日本に訪問するが、今回は慰安婦の私的請求権は取り上げない予定であることを明らかにした。

日本の外務省によると、マルコス大統領及び同令夫人は滞在中、天皇皇后両陛下と御会見になる予定となる。また、岸田文雄内閣総理大臣は、マルコス大統領と会談し、ワーキングディナーを実施する予定となる。

フィリピン外務省によると、今回の訪問で両国はインフラ開発、防衛、農業、情報通信技術における協力をカバーする協定を締結する予定であるとしている。特に、ブラカン州マロロスからマニラのツツバンまでの南北通勤鉄道に関する貸付契約、マロロスからクラーク国際空港、ツツバンからラグナのカランバまでの南北通勤鉄道延長も署名される予定となり、約30億米ドル相当の融資が含まれるとしている。

なお、今回のマルコス大統領が訪日する際の議題には、慰安婦問題は含まれていないとしている。フィリピン外務省の次官によると、すべての戦争関連犯罪は1956年の賠償協定の下で『解決済みとみなされる』が、フィリピン政府は性的奴隷の被害者が主張を追求するのを妨げないとの見解を示した。また、戦時中の女性に対する残虐な暴力であるため、政府はもちろん被害者を止めるつもりはないが、フィリピン政府としては1956年に日本との賠償協定に署名しているとの見解を示した。また、第二次世界大戦中、フィリピンを含むアジア全域で、何千人もの女性が日本軍による性的奴隷の犠牲となり、その数は急速に減少しているが、被害者たちは正義を求め続け、日本に慰安婦問題の解決を強く求めているとの見解も示している。

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