フィリピンのワクチン接種機材整備を支援、6.8億円の無償協力

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画像提供:JICA
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日本の独立行政法人である国際協力機構(JICA)は、フィリピンにおける新型コロナウイルス感染症ワクチンの効果的で安全な接種体制の構築に貢献するため、6億8,700万円を限度とする無償資金協力を実施することを発表した。

フィリピンにおける新型コロナウイルスの感染状況は、変異株の流入もあり新規感染者数は増加傾向にある。フィリピンは、ワクチン接種に向けた国家ロードマップ戦略を策定し、ワクチン接種を対策の最優先課題と位置付け、COVAX Facilityなどを通じたワクチンの調達、優先接種対象者への接種も開始されているが、ワクチンが国内各地で適切に運搬・保管され、効果的かつ安全に接種されるためには体制整備が必要になっている。フィリピン保健省主催の援助機関向けの会議では、ワクチン接種に係るコールドチェーン資機材およびロジスティクス体制などが不足している旨が強調されており、当該分野は喫緊の課題となっていた。そのため、日本政府は、この課題を解決させるための支援を実施することを決定した。

今回の支援は、『新型コロナウイルス感染症危機対応緊急支援計画』として、15カ月にわたって実施される予定である。この支援では、ワクチン輸送用保冷機能付き車両、ワクチン輸送用トラック、ワクチン運搬用コールドボックスなどコールドチェーン関連機材などの施設・機材などを供与する。また、コールドチェーン機材の保守管理に関する技術指導、調達監理なども実施する。

なお、この支援は日本政府が掲げる各国国内でのワクチン接種体制を構築する「ラスト・ワン・マイル支援」に資する事業となる。

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