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日本の防衛省・自衛隊は、他国との安全保障対話・防衛協力・交流活動の一環として、フィリピン軍等の医療能力を向上させるための教育を実施した事を発表した。
フィリピン政府とアメリカ政府は、米比共同演習(バリカタン)を定期的に開催しており、日本政府とオーストラリア政府もこの演習に参加している。この演習は今年も「バリカタン2018」として開催されており、訓練の一環としてフィリピンに対する能力構築支援事業として医療プログラム及び建設プログラムが実施され、自衛隊もこのプログラムに参加した。
この能力構築支援事業は4月23日から27日に実施されたものであり、フィリピン・中部ルソンにおいて実施された。支援対象となったのは、フィリピン軍関係者等約200人となり、支援のために派遣された要員は、統合幕僚監部首席後方補給官付1人と陸上自衛隊3人となる。この事業では「災害公衆衛生教育」「一次救命処置(BLS)の指導」「バックボード使用法の展示」「贈呈した医療器具の説明」「戦術的戦傷救護における止血法教育」「ER研修」等が実施された。