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米国系のファストフードチェーンのKFC(ケンタッキー・フライド・チキン)の1号店が、6月30日にヤンゴン中心部のボージョー市場近くでオープンした。オープン前から店舗の前に長蛇の列が出来るほどの人気であった。
KFCはアメリカの米ケンタッキー州に本社を置くヤム・ブランズ(Yum! Brands)が運営しており、世界各地への進出はそれぞれの現地で事業を展開しているパートナーと組んで、店舗展開を実施している。ミャンマーへの進出は、現地で様々な事業を展開し資本力があるヨマ・ストラテジック・ホールディングス(Yoma Strategic Holdings Ltd)と組み、店舗展開を実施している。
当日のオープンでは、事前に十分な告知が行われていたために長蛇の列が出来ており、老若男女問わず様々な人達が来店していた。オープン直後の店内では、注文をとるためにレジに並ぶ人達が込み合っており、日本の満員電車さながらの混雑ぶりであった。複数の現地メディアもこのオープンを報じるために訪れていた。
今回のKFCの出店は大多数の人達からは歓迎されているが、一部の人達からは歓迎されていない状況でもある。KFCのような欧米のファーストフードが広まることにより、従来のミャンマーの健康的な食生活が乱れ、肥満・成人病などの病気をもたらす事に繋がるとして懸念する声も少数であるが存在している。また、ミャンマーのKFCの一食は平均6,000チャット程度となる。ミャンマーの人々の平均賃金は約4,000チャット程度であることからも、一般の人達にとってはKFCで1食食べるためには1日半働かなければならない状況であり、この様な店が増えることにより、国内の格差が広がるのではという懸念の声も聞こえている。
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