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製紙業界で最大手である王子ホールディングスは、日本の総合商社である丸紅株式会社と共同で、マレーシアの段ボールメーカーを買収することを発表した。
王子ホールディングスでは、成長戦略の重点的施策として、海外事業の更なる拡大を掲げていた。生活産業資材分野においては、今後も堅実に成長が見込まれる東南アジア、インド、オセアニア地域への進出を促進させており、この地域での事業拠点数は、現時点で34箇所に拡大していた。この海外展開を更に加速させるために、丸紅と共同でマレーシア企業の買収を実施することとなった。
買収するマレーシアの段ボールメーカーは、マレーシア中部のセランゴール州に工場を有している「Dazun Paper Industrial Company Sdn. Bhd.」となり、1989年に設立され、約180名の従業員を抱えている。この買収により、王子グループがマレーシアで有する生産拠点が北部地区2箇所、中部地区3箇所、南部地区2箇所の万全の体制となり、特に需要が激しいマレーシア中部への対応が十分に行えることとなった。
丸紅と王子ホールディングスは、共同でマレーシア・インド・ミャンマーなどにおいてパッケージング事業の製造拠点を有していることからも、今後も共同でアジア地域における更なる事業拡大を目指していく方針であることを表明している。