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日本の外務省は、日本に訪問中であったインドネシアのアチェ州知事のザイニ・アブドゥラ氏と黄川田外務大臣政務官が夕食会を実施したことを発表した。
インドネシアのアチェ州とは、スマトラ島の北部に位置し、イスラム法に基づくシャリア刑法を制定するなどの一部の自治権を認められている州である。アチェでは独立運動を実施していたが、2005年にインドネシア政府との和平協定が締結され正式にインドネシアの州に組み込まれることとなった経緯があるため、他の州と異なり一部の自治権が認められている。
実施された夕食会では、アチェ州知事からは、日本政府が実施した2004年のスマトラ沖大地震とインド洋津波による被害への支援に対して感謝の意が述べられるとともに、アチェ州では専門的な人材が不足しているため、今後も日本との人的交流を促進させたい旨が述べられた。また、医療分野・防災分野・農業分野における協力方法と、海洋安全保障などの幅広い分野における協力方法についての意見交換が実施された。
アチェ州知事と黄川田外務大臣政務官は、今後もアチェの経済発展のための方法について議論し、教育と人材育成分野における協力を一層強化していくことで合意した。