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男性用化粧品の製造・販売を行う株式会社マンダムのインドネシア工場で、7月10日に火災が発生し多数の死傷者(死者28名、重傷者31名)が発生した事件に対して、ジャカルタ警察は、工場のガス管を設置した岩谷産業の現地子会社のインドネシア人社員の2名を容疑者として逮捕するとともに日本人のマネジャーも容疑者となっていることを13日に発表した。
現地報道によると、岩谷産業はインドネシアのマンダム工場においてLPGのガス管を設置を担当した会社である。インドネシア警察の発表によると、岩谷産業はマンダム側から要求された通りの設計でガス管を設置せず、中古のチューブを使用していた疑いがあり、この中古のチューブを原因として今回の火災が発生した可能性が強いと警察当局は判断したことから、今回の発表となった。
インドネシア警察は、日本に帰国している日本人マネージャーも今回の事件に関して何かしらの事情を把握しているとみており、インドネシア警察へ出頭するように要請を出しており、この要請に応じない場合には、国際刑事警察機構を通じての出頭要請を行う方針であることを明らかにしている。