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日本の岸田外務大臣とブルネイのリム・ジョクセン・ブルネイ首相府大臣兼第二外務貿易大臣は、28日に日本・ブルネイ外相会談を実施したことを発表した。
会談の冒頭にて、岸田大臣はブルネイ政府からの長年に渡る液化天然ガスの安定供給に感謝の意を示した。リム大臣からは、ブルネイ政府は産業多角化を推進しているため、今後も日本政府との協力を進めていきたいとの旨が述べられた。ブルネイ政府では、ICT分野を軸とした産業多角化を推進しているため、今後はICT分野を中心とした協力方法を検討していく。
日本政府が進めている国連安保理常任理事国入りに対しては、リム大臣からは支持が表明され、岸田大臣は謝意を表明するとともに、今後も引き続き理解と支持を求めた。
南シナ海問題についても両者は意見交換を実施し、今後も緊密に連携していくことで一致した。しかしながらブルネイ政府では、中国人民解放軍(PLA)との定期的な会合などを実施しており、両国は独自に国交を深めていることからも、南シナ海の領有権問題に対しては現時点では中立の立場をとっている。